皆さんは、歯科に受診されるときどのような治療結果をお望みですか?
もちろん、最良の治療を受けたいと思うことでしょう。
しかし、治療の結果というのは、患者さん一人一人違うと言わざるを得ません。
患者様の中には、今までの治療の経験で、歯科の治療に対して恐怖心(痛い思いをした)、不信感(何回も治療しても治らない、治してもまた駄目になってしまう)をお持ちの方はかなりおられると思います。
今から始まる治療や口腔ケアに対してどのようなご希望があるか、あるいは心配や不安をお持ちであるかを経験豊富なスタッフがあなたの立場に立って、お話を伺います。
そして、医師がその要望を十分把握した上で、診査、診断し、必要に応じてデジタルレントゲンや治療説明図などを用いて、今気になっているお口の状態と最良の治療法を説明し理解していただいた上で治療を開始します。
もちろん、初診のときに痛みがひどく耐えられない場合は、迅速に痛みを和らげる応急処置を優先的に行います。
応急的な治療が終了した後に、私たちは、歯科医療の専門家として、最善の治療方針を説明する責任と義務があります。
治療の目標は、患者さんが快適に楽しく食事をすることができ、見かけのよい歯並びで魅力的な笑顔を獲得していただくことを考えています。これを端的に表現すると、機能と審美と呼んでいます。しかしながら、機能と審美を獲得して永続的に維持していくには、その土台となる構造と生物学的安定が必要になります。
この構造の部分が、噛み合せの維持に必要な歯の本数と上下の対咬関係、噛むバランスといえます。しかし、不幸にして必要な歯の本数がない場合には、インプラントが役に立つ場合があります。そして、生物学的安定においては、歯周病による歯肉の炎症と歯を支えている骨の吸収、歯根の病気による歯根周囲の炎症などの問題の解決が必要になます。
私たちは、専門家の立場から4つの基本的な条件を確実に積み上げていくことで、最終的には「快適に咀嚼ができる魅力的な笑顔に」という患者さんの歯科に対する真のニーズに応えて行きたいと考えています。
これを達成するには、患者さんの治したい、綺麗になりたいという強い意志、治療に対する理解、協力が必要です。
これらのことは、患者さんの生活の質を最高に高めることにつながると考えているからです。